2009年9月7日(日) 下は曇り
日の出前の4時半頃。
山小屋の人が登山客を叩き起こしにかかる。
起きて枕元の荷物を背負い、そのまま出発。
寝起きから出発までの時間、約2分。
【この記事は旧サイトから引用した過去記事です。】
おおう、良く晴れた上に程よく雲が出てます。
晴天過ぎて雲海が見れないというのも寂しいですからね。
5年前はもっと雲が多く、渦巻くようなカッコイイ雲海でしたが、
これはこれで。
山小屋の前のフェンスには登山客がビッシリで撮影場所が確保出来なかったので、
下山道に下りて人の少ない場所を確保する。
日の出。
雲海の上から出てくるかと思ったら、下から出て来やがった。
暫くは雲が透かしとなり、肉眼でも太陽の輪郭を見る事ができます。
今度こそ雲の上から日が顔を覗かせる。
こうなるとまぶしすぎて見てらんない。
せっかくなんで自分を撮影。
年賀状に使・・・いや、微妙だな・・・。
5年前はカッコイイ雲海を見る事は出来ましたが、
雲が多くて日の出の瞬間を見る事はできませんでした。
自分は太陽よりも雲海が目的で富士山に登っているので、
正直日の出の瞬間はどうでもいいのですが・・・・
まぁ、一度は見ておきたかったかな。
デジカメの夕焼けモードで撮影したら赤くなりすぎた。
なかなか肉眼で見るのと近い写真が撮れないなー・・・
◆
5時45分頃、
下山開始。
あれ。
山頂まで行くんじゃなかったの?
カラフルな連中が山頂への登山道で渋滞を起こしていたので辞めました。
それに、実は朝起きたら首と後ろ頭が痛かったのです。
寝ているうちに高山病になったか、枕の具合が悪く寝違えたか。
とにかく、それらの原因で登頂する気が無くなりました・・・・
登頂は5年前に達成してるし、
どーせ3.400mも3,770mも景色に大した違いは無いだろうし。
何より日の出と夜明けの雲海を見るという目的は達成されました。
さっさと撤収です。
この写真がお気に入り。
夢か漫画みたいだ。
柵の杭などを三脚代わりにひとり記念撮影。
移動中は髪を後ろで結んで、リュックを背負ってこの格好でした。
登山客というよりは秋口のアキバボーイの方が近いでしょう。
だいぶ雲が近くなってきました。
下りは登りに比べたら楽でしょうが、不覚にも足の爪を切り忘れており、
つま先が痛かった。
(帰りのSAで靴下を脱いだら、足の薬指の爪が中指をえぐってました・・・。)
完全に山をナメた格好ですが、
この格好でも大丈夫な天候の日を選び、
水や食べ物、予備の服や合羽など絶対必要なものは全てリュックの中です。
ちゃんと考えて来てます。
酸素やストック、収納に困るモコモコのダウンとか絶対邪魔
でも、
タグに”3ねん1くみ”と書かれたリュックや、
(多分小学生の頃の遠足に使ったリュックだ。)
山登りで膝の抜けたジーンズは自分でもどうかと思った。
(汚れてもいいズボンがこれしかなかった。)
黄色いバンダナは、mixiの”富士山制覇”コミュニティメンバーの証。
しかし、お仲間は誰も居なかったよ。
◆
雲の下に入りました。
雲間から雲間へ射し込む光がキレイです。
7時20分。七合目の公衆トイレ到着。
なぜか沢山の人がトイレの前で休憩していました。
別にそこで休まんでもいいだろうに。
延々と続いたジグザグの砂利道が終わり、下山道の雰囲気が変わりました。
ここからだいぶ平坦な道が続きます。
登山道を見上げる。
夜は光の点にしか見えなかった山小屋が、思ったより大きく見えます。
こうやって見ると、やっぱりそんなに遠くには感じないんですけどね。
7時50分に6合目到着。
ここから登山道と下山道が一緒になり、階段が増えてくる。
ここに来て階段とか・・・足がプルプルする。
6合目を過ぎると、緑も多くなってゆきます。
ここで、下山道をマウンテンバイクでスライドしながら降りていくバカがいた。
チャリで登ってもいいのか?
8時30分
ようやく5合目駐車場に到着です。
◆
5時45分に下山開始だから、8合目から2時間45分ですか・・・。
疲れた。
下山したらテントを張って少し寝ようと思い、インナーテントだけ持って来てたのですが・・・
なんか面倒になってきた。
少しだけ休み、このまま名古屋まで走って帰るぜ。
5年ぶりの富士山制覇、最高でした!!
あ、今回山頂まで行って無いから制覇じゃないですね。
◆
後日談というか、今回のオチ。
流石に眠気に襲われながらも、
名古屋に向けてヘリテイジを走らせる。
2度目の休憩を、阿智のPAで取り、
さてと、もうひと頑張りだと思いバイクに跨ろうとすると、
おやや。
アーッ!
サイドナンバーステーが・・・・折れました・・・。
かなり分厚いステーなのですが・・・。
念の為に命綱としてタイラップでナンバーとスイングアームを繋いでいたのが功を奏し、
ナンバーを紛失する事にはなりませんでした。
地面にも擦っていなかったので、傷もついていません。
・・・とは言え・・・これは凹むわ・・・。
純正のナンバーホルダーが重すぎたのかな・・・。
ナンバーとテールランプを外し、
荷物に括り付けて残りの道のりを走りきる。
最後の最後に間抜けなオチがついた。
まあいい
まあいい
VIBESっぽくてネタとしては上々だ。
◆
帰宅したらmixiでこんなメッセージを頂いていました。
この週末は長野の南寄りで出校日ミーティングというキャンプMTGがあったのです。
猫好きも最初は行く予定でしたが、結局富士登山を選んでしまいました。
何はともあれ、返信です。
これでよし。
◆
更に翌日、
mixiに高校の友人からメッセージが入っていました。
マジカヨ。
バイク関連の知り合いでは、偶然と世間の狭さに驚かされることが多々ありますが、
こういった偶然は初めてだぜ。
まだ少ないとはいえない登山客の中で、たまたま見かけた人間を覚えていたなんて、
俺のオーラどんだけすごかったんだよ。
自分のオーラに自信を持ってみようと思う。
◆
そんな富士山登山でした。
誰にも負けないくらい細くて運動不足な猫好きですが、
とりあえず若ければ登れると思います。幼稚園児でも登りますからね。
今回の私のように山頂まで行かなくても、8合目まで登れば十分綺麗な景色も見れるし、
この景色を生で見たいという人は是非トライしてみてください。
写真じゃこの雄大さや、8合目から見た下界の遠さは伝わりませんから。