あの日8合目から見た雄大な雲海を見て、またいつか富士山登りたいと思って早5年。
ようやく二度目の富士登山へ行く事が出来ました。
【この記事は旧サイトから引用した過去記事です。】
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何年か前から、
登山客の減った9月上旬を狙って登山を計画したのですが、
主に天候が原因で来年へ見送りを連発していました。
自分はちゃんとした登山道具など持ってはいないので、
少しでも雨が降りそうな日だとか、曇りの時間が長い日には登れません。
景色の見えない山に登る気にもなれませんし。
去年などは登り始める所まで行ったのに、
視界不良で途中で引き返してしまいましたが、
今回、ようやく富士登山の予定日が晴天の日となり、
最高のコンディションで富士登山が出来ました。
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2009年9月6日(土) 晴れ時々曇り
中央道、春日井ICを13時に出発し、
駒ケ岳で一度休憩しただけで一気に一宮御坂ICへ、
下道で河口湖を横切り、富士スバルラインを使い、標高2400mの富士5合目へ向かう。
名古屋から富士山と言うと東名を使うイメージがありますが、
今回登る登山道は富士山の北側。
中央道からでも距離はそう変わらないのです。
あと、ETC割引万歳。
スバルラインに入る前、コンビニで食料を調達。
目前の富士山は雲に覆われているが、基本的には晴れです。
それにしてもデカイ。
そうそう。
道中に蝶かっこいいカスタム屋があった。
と、思ったら、あのモーターサイクルDENだった・・・。
こんなところにあったのか・・・。
ゆっくり見て行きたがったが、日が沈む前に登山道入りたかったし、
何より店に入りづらかったからパス。
スバルラインをガンガン登り、4合目あたりの駐車場。
このあたりは雲に覆われ周りの景色は見えません。
さすがに寒くなってきて、ロンTの上に薄手のジャンパーを羽織る。
5合目到着直前の駐車場では雲の上に出て、
山頂を見る事が出来ました。
ここから見ると、山頂などスグソコに見えますが・・・・
距離としては五合目から7.5キロあるそうです。
自宅から4時間以上掛けて300キロを走破し、17時ちょい過ぎに五合目到着。
長距離走破仕様のバイクとはいえ、普通に疲れました。
疲れましたが、これから登山です。
五合目駐車場は満車で、3キロもの渋滞が出来ていましたが、
バイクは関係なくそのままスリ抜け。
これがあるから車で来る気にはなれない。
車持ってませんけどね。
食堂から見える山頂。
やはり、山頂はそれほど遠い場所には見えない・・・5時を過ぎると殆どの食堂が閉まってってしまい、
開いていたのは一軒だけでした。
ここでソバを食って休憩。ここに来たのは3度目ですが
五合目からこれだけ綺麗に雲海が見えたのは初めてです。
因みに五合目の標高は2,300m。
ここで良くツアー客らが集まってます。
ここは、幾つかある富士山の登山道の”河口湖口“と呼ばれる登山道。
アクセスも良く、山小屋が多いため、最も登山客が集まるうざったい登山道ですが、
この登山道からなら山頂まで行かなくても日の出が見られるのです。
五合目でも若干空気は薄くなっています。
ここで何時間か過ごし、体を慣らしてから登山開始するものらしいですが、
面倒くさいですね。
18時15分、登山開始です。
町の明かりが見えます。
去年ここを歩いた時は真っ白で何も見えなくて何も面白くありませんでしたが、
今回は、この景色を見ていられるだけで当分退屈せずに歩けます。
前日に気づいたのですが、今回の登山計画最大のミス。
今宵は満月なのです。
こうなると月明かりで、満点の星空が見えなくなってしまいます。
失敗した・・・
19時過ぎに最初の休憩。
ここが6合目なのかな?
ようやく星が見え始める。眼下には雲が浮かんでいるが、頭上には雲ひとつありません。
休憩をしていると、追い抜いた休憩中のツアー客が動き出した。
あの集団と並走するのはストレスなので早々に休憩終了。
月明かりが眼下の雲海を照らしていました。
この写真は加工して光を強調していますが、
うっすらと見える雲が神秘的。
月明かりで星が見えなくなっていたのは残念でしたが、
その代わりにコレが見れたと思って、まぁ良しとする。
そうそう、町の方で打ち上げ花火が上がっているのを見ました。
打ち上げ花火を上から見下ろす事が出来るとは・・・・
でも遠かったから、すごく小さかった。
何事も無く下山できますよーに。
20時ちょうど。
2700m地点、7合目到着。写真取ったりして遊んでた割には早い?
ここから道が狭く、急になる。坂道や階段を上るというより、岩場を登る言う方が近い。
同時に幾つかのツアー団体とぶつかり、登山道が渋滞を始める。
10円づつやるから、お前ら全員下山しろ。
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21時ちょい前
下山道との分岐にある山小屋、2,900m地点の東洋館前を通過。
ここが五合目と山頂の中間になるらしい。
随分と綺麗な山小屋だった。旅館かよ。
ここでツアー客が山小屋入りし、渋滞が解消される。
再びマイペースに歩みを進めるが、
一人だと、どうしてもハイペースになりがち。
とはいえ自分の歩みのテンポを崩すと余計に疲れるので、
足が疲れてきたらすぐに休憩をするようにして、チャッチャと登る。
歩みのペースは速いけど休憩が多い感じ。
休憩時間は主に写真撮影です。
21時30分。3,050m地点の太子館到着。
ベンチでミイラのような服に包まって眠る集団を発見。
山小屋に泊まらず、ここで夜を明かすつもりだろうか・・・・
登山客が常に行き来するこんな場所で、とても眠れるとは思えない。
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更に登山道を進んで、何となく休憩。
すると、目の前で一人で歩いている登山客が立ち止まっていた。
「良く登られるんですか?」と声を掛けると、
Σ(゚Д゚; 外人だー!!
しかも中東っぽい言葉だー!!
富士山では中国語や英語は良く耳にしますが、
また少数派に声を掛けてしまった。
当然辺りは月明かりのみで、人の顔など分からんかった。
リアクションに困っていると、彼は地図を取り出し、
そこに書かれた山小屋の名前を指差した。
まだ見かけていない名前だったので、まだ先だぜと上を指差しておきました。
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22時、3,200m地点の 白雲荘到着。
そろそろ目的地の山小屋、富士山ホテルかと思ったが、違った。
煙草を吸っていた山小屋のスタッフに尋ねると、
まだ40分ほど登った先にあるとの事。
8合目は長いな・・・・
・・・・もうひとがんばりです。
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22時30分。今日の宿となる、3400m地点、富士山ホテル到着。
3時間45分かかりました。
アクセスガイドには4時間半かかると書いてありましたが、
写真取ったりして遊びながら登ってきたにしては上々の早さ?
1週間ほど登山のために禁煙していましたが、ここで煙草解禁です。
山小屋に到着したら急に風が強くなった。ここまで風も無く、特に予備のフリースを着込む事無く辿り着けました。
服装はは、TシャツとロンT、春・秋用の薄手のジャンパー、膝の抜けたジーンズ。
そんな格好で山小屋に来たせいか、受付のおっちゃんに、
「山頂に行く時は 絶 対 に 厚 着 を し て い っ て 下 さ い 」
と、何となく怒られたような気がした。被害妄想かな。
体動かしていれば、これくらいの服装でも十分温かいと思うんですが・・・。
でも、冬場のツーリング時の私の薄着具合は、バイク仲間の中でも有名です。
自分はちょっと人と違うのかもしれない。
風が無い時はその格好でも良かったが、
吹いてくる風は異様に冷たく、流石に寒くなり予備のフリースを着込む。
小屋の中に入っていればいいのに、寒風吹きすさむ中山の景色を眺める。(真っ暗だけど)
最初は8合目の山小屋で日の出を見たら下山してしまおうと考えていましたが、
まだ高山病の兆候も無いし、足は痛いものの体力的にはまだ余裕。
ここからあと1時間30分も登れば山頂です。
ここまで来たのだから、やはり明日は登頂する事に。
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少し話が脱線しますが、
5年前に富士山へ登った時、実は道を間違えて下山道を逆走して8合目まで登っていたのです。
6合目の分岐で、間違えたようでした。
下山道は、砂利が敷かれており、道を下る分には砂利で足を滑らせながら降りる事がでます。
しかし、これを登るとなると、一歩踏み込んでも砂利で歩みの3分の1がズリ落ちてしまうという、
まるで蟻地獄のような道です。
なので、普通に登山道を登ったのは、今回が初めてだったりします。
その経験をした上で、
調子に乗るなと言われると分かっている上で、
山をなめるなと言われると分かっている上で、
あえて言わせて貰おう。
富士登山余裕だった!!
最初の富士登山で経験した、下山道8合目まで逆走が、どれだけ過酷だったか・・・・
5年前の俺たちは一体何をしていたんだか・・・・。
まぁ、今となっては良い思い出です。
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話は戻り。
カップラーメンを富士山価格の600円で購入し夕食とする。
食後、煙草を吸いに外に出ていたら、
机の上において置いた飲みかけのアクエリアス1000ml (残り300ml) を山小屋の人にゴミと間違われて捨てられた。
「捨テマシタネ…?」 と恨みがましい眼で訴えたら、500mlのダカラを貰えた。
少し得した。
富士山ホテルは5年前の登山でも利用した山小屋なのですが、
4年前に改装されたらしく、キレイになっていました。
ついでに言うと、今日がこのシーズンの最終営業日だったらしい。
明日の6時には客を全員追い出し、山小屋を閉めるそうです。
11時30分頃、雑魚寝部屋の寝袋で就寝。
流行のインフルエンザが心配だ。
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うそ次回予告
果たして猫好きはご来光を見る事が出来るのか!?
Next Stage、富士登山ツーリング完結編。
「 寝坊 失われた夜明け 」
全裸で待て!!