哲学的マフラー

西尾維新の大分昔の作品、
たしか「クビツリハイスクール」での一節なのですが。
人間の幸せ、というものは何を指すのだろう、という話がありました。

例えば宝くじで一等を当てる事は幸せかどうか。
もし何処かに、宝くじの一等を毎日当て続けている人がいるとしたら、
それは彼にとって幸せではなく、単なる日常の一コマでしかないのでしょう。
宝くじで一等を当てる事に幸せを感じるのなら、
宝くじで一等を当てられなかったという不幸経験をする必要があるのです。
つまり、比較する事でしか、人間は不幸や幸せを感じる事が出来ないのだそうです。
そしてその事実は、この世に絶対的な平等など無いのだと証明している・・・とかどうとか。
ココから先は脱線するので割愛。

全くどうしてその通り。
絶対的な価値観なんてないんですよね。
幸せな人が居るから不幸な人が居て、
不幸な人が居るから幸せな人が居る。
良い物を知っているから悪いものを認識出来るようになれるし、
悪いものを知っているから、良い物を認識出来るようになるんです。
幸せでも何でも、人間の感じる事は全て相対的な見方でしか計れないのだと思います。
嫌な話ですね。
はい電波前置き終了。


という事でミッド出しサンダーヘッダー完成しました!
雨の上がった日曜の午前中にCylaへ取りに行く。
オーダーから5日で完成という早業でした。
ちーさん有難うございました!!

早速エンジンを掛ける。
爆音で有名なサンダーヘッダー。
果たしてどんな排気音を響かせてくれるのか・・・。

あれっ。
意外と・・・静か?

ちーさんも、
「サンダーヘッダーってもっとうるせーよ」
と、猫好きと同じ意見。
サイレンサーを覗き込んでも、特に消音機が詰め込まれている様子も無い。
??
なんだこれ。


とりあえず帰宅するために家に向かって走り出す。
サンダーヘッダーの音は、程よく大きく迫力もある。
何よりマフラー一本変えただけで、
加速がとても良くなった。
いつもTOPギアに入れようかな、
と思う速度が60キロなのですが、
サンダーヘッダーだと気付くと
4速で80近くまで引っ張っていたりする。

これはすごい。
マフラー一本で
ここまで高速域のストレスがなくなるとは。
とてもいい。
音量的にも丁度良く、
パワーアップに関しては予想以上。
大変満足です。

しかし、どうしても気になるのが、
他のサンダーヘッダーに比べると音が小さいような気がする事。

はい、ココで冒頭の電波前置きが頭を過ぎります。
自分は本来の爆音サンダーヘッダーの音を知らずに、
この若干大人しいサンダーヘッダーに幸せを感じているのではないか?
勘ぐった言い方をしてしまえば、
「ヤフオクで掴まされた偽物、もしくは不良品のサンダーヘッダーに、満足しているのではないか」
と思ってしまうのです。
そう思うと、爽快な音を響かせるサンダヘッダーの音が途端にくすんだ灰色の音に聞こえてきました。
耳障りでもない、適度に迫力のある、とても良い音の筈なのに。


という事で
地元でお世話になってるディーラーさんに
どうも自分のサンダーヘッダーの音が
小さいような気がする、
と相談に行く。

サンダーヘッダー付けてるお客さんなんて
何人も見てる筈なので、
感想を聞かせて貰えたら
と思って行ったのですが・・・

なんと、丁度ツインカムに
サンダーヘッダーの付いた車両がありました!!

早速エンジンを掛けさせて貰うと・・・
あっ。

・・・俺のサンダーヘッダーと同じだわ (´・ω・`)

なんというか、すいません。
勝手に脳内でサンダーヘッダーさんのハードルを上げてしまっていたようです。
お店のメカニックさんには、
「貴様はこの音が静かだと申すのか?」(誇張表現含む)
的な事を言われてしまった。
もう、直管のショベルとかばっか見てるから、
爆音の定義の基準が分からなくなってしまっているんですね。
サンダーヘッダーの音が、丁度いい、少し静かなマフラーと感じてしまう程に。
おっかしーなー。

これ以上無いという程の安心材料・比較対象を得る事ができ、
ドゴゴとサンダーヘッダーの乗り味を楽しみながら店を後にする。
最高なのに灰色をしていた排気音は、いつのまにかビッカビカの七色に輝いていました。
ギッモッヂッイィィィィン!!!!
人間の感覚っていい加減なものですね。


おまけ。
今日仕事終わってメシを食ってからソフテイルで少し走りに出た。
明日から台風で通勤用バイクにも乗れませんからね。
梅雨は走りたいと思った時に晴れていたら夜中でも走りに行け!


この場所分かるかな?
北区民なら分かるよね?
ここは毎日通勤で通るのですが、夜の表情がとてもいい。
人も居ないしね。まじで。
今度モヒさんトコの中華料理屋でメシ食ったら、
ココでミッドナイト撮影会やろーぜ。
暗くても手振れしないように三脚持ってくわ。

HOMEに戻る

哲学的マフラー」に2件のコメントがあります

  1. そーなんですよ!ここ最近小さめの音でなやんでます。
    意外と小さめでがっかりしてます!ワンオフでつくりたいくらいですね。まわりも、雷Soundといいつつ、他人と並ぶとそーでもない。
    やっぱハーレーは迫力がだいじですよね。でかいバイクで小さい音・・・GL と、まちがえられちゃいますね。

  2. 自分はいつも爆音マフラーはすぐに飽きて、
    すぐに静かなマフラーに戻してしまう人なので、
    結果的には丁度いい音量のマフラーを選んだと思ってます。

    が、少しの間ハーレーの中でも煩い部類のマフラーを
    味わってみたかったかな・・・
    ちょっと残念です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です