猫好きさんはWeb業界を語りたい


こんばんわ。
元ディレクターの猫好きです。
ディレクターつまらんから辞めてエンジニアになりました。

さて、最近ロードグライドの話ばかりなので違う話でも。
先日ツイッターで業界志望者の人に超ウエメセでWeb業界を語ってしまったのですが、全然語り足りなかったので続きをココに書きなぐっておきます。


猫好きは2003年の春になんちゃって大学を卒業し、社員数300人程のアウトソーシング系のソフトウエアハウスに入りました。
しかし、データを取り込みデータを吐き出すだけのクソつまらないプログラムモジュール作りに飽き、2006年の夏に退職。
学校に居る時から感じていたが、システム屋は感情の無い蝋人形がやる仕事だ。


当時からこのクソサイト(貴方が見ているコレです)を運営しているという事もあり、プログラマの知識を持ってWebデザイナーにでもなろうと思い、半年スクールに通い、2007年に印刷とWebデザインを両方やってる30人規模の制作会社に入社しました。


そこを8年務めた後、超兄○とかラング○ッサーとかのIPを持ってる某ゲーム会社へ転職し、そこから業務委託として、昔から憧れていたWeb制作会社に常駐。1年後そのままソコへ移籍し、今に至っております。

気付けば2007年から2020年、いつの間にか12年もこの業界に居ます。
00年代はWebデザインなんて、何処のサイトも同じようなレイアウトで、そのレイアウトに合わせてパーツをちょっと装飾してHTMLとCSSと簡単な画像加工をすればお金が貰える楽な仕事でした。


私をはじめ、そんな意識でいた人が多かったのか、2010年を過ぎた頃に、
「日本のWebデザインが2003年から進歩していない」とネットでdisられるようになりました。
それ以降、スマホの普及という大きな変化もありましたが、デザイン的にも、技術的にも、やらなくてはいけない事が一気に増えてきたような気がします。


個人的に、この頃の日本のWebデザインがクソだったのは、IE6とかいうどうしようもない屑ブラウザに合わせてWebサイト作成しなければいけないという、日本人の底辺に合わせたがるモノづくり気質が災いしたのだと感じています。
IE6表示にリソースを割いたり、IE6のせいで表現を制限されるモノづくりをしているくらいなら、さっさと欧米のようにIE6を切り捨てて、一般性は無くても将来性のある新技術に力を入れるべきだった。


インターネットを通しで出来る事がどんどん増え、インターネットを閲覧するデバイスもパソコンだけではなくなり、Web業界の仕事の幅は本当に広くなりました。
閲覧者へのアプローチの自動化やルール化をするデジタルマーケティングといった新たな分野も出来てしまいました。
Web技術と営業とコンサルの融合ですね。わけわからんわ。


昔はWebデザイナーという肩書だけで、ディレクションも、デザインも、マークアップもやらされていましたが、今では分業が当たり前になっているようです。
もうWeb制作は1人でなんでも出来る範疇を越えてしまいました。たいへんだー。


そんな世の中の変化で発生してしまった誤解が、「Webデザイナー」という言葉。
文字通り、Webサイトの外見をデザインするという狭義の意味のデザインと、
Webサイトのビジネス上での立ち位置や使い心地といった、Webサイトの有り方を総合的にデザインする、広義の意味でのデザインが混在しているのだ。

例えば狭義の意味で「Webデザイナーになりたい!」と発した言葉を、企業の採用担当者が広義の意味で捉えて採用をしてしまった日には地獄です。
そんなアホいないと思うが。

昔は「Webデザイナー」=「なんでもやる」でOKでしたが、今の時代は一人でWebの事を何でもやるのは無理ゲーです。
業界志望のデザイナーさんは「イラレやフォトショを使う方のWebデザイナーになりたい!!」と言って身を守ってください。
何とかならんのかねこの誤解。


とはいえ、自分は「なんでもやる方のWebデザイナー」で育った人間なので、得意分野が無くなんでも広く浅くやる人です。完全分業化された今の会社では若干浮いた存在です。
今は規模の小さい細かい案件を一人で沢山回すというポジションでやってます。
比較的大規模サイトを作る事の多い弊社ですが、新規サイトや大規模サイトの構築といったロングスパンな仕事は正直あまり好きではない。

客の細かい要望を、上がってきたその場で叩き潰す、自転車操業のようなショートスパンな仕事の方が向いてるみたい。そういう仕事を好み、できる人材が少なかったせいか、なんとかそのポジションに収まってクビにならず生き残っております。


うちの会社、給与自己申告制なんですよ。
訳わかんないてすよね。
簡単に言うと、
「○○という目標を、△△する事によって実現します!」
という具体的な会社への貢献を掲げ、その貢献と給与額が社とマッチしたら「じゃあそれでいこう」という流れで半年分の給与が決まる。

これまで給与を大きく上げるような目標を掲げた事はありませんが、やろうと思えば成果を前払いでやらせてくれる素晴らしい環境。
だが猫好きには向上心が無い。

なんかやろうかな。
やるべきなんだろうな。
給与は二の次で楽に平日を乗り切って土日へ突入することばかり考えてるからな。
もう少しがんばろう。

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猫好きさんはWeb業界を語りたい」に2件のコメントがあります

  1. 前払いとは凄いな、外資みたい
    自分が使われてたときは毎月の自分の挙げた売り上げが出るのでそれをもとに「これまで毎月こんだけ売り上げたんだから
    これだけくれ」と経営者に直談判してドカンと昇給してもらいましたけど、こちらは楽ですが払う側的には「たまたま幸運が続いたんじゃ
    ないのか、これからもそのまま売り上げられる根拠はあるのか」と思うでしょうしねぇ

  2. 社員に自主性を持って働いてもらうための方針ということでコンサルに吹き込まれて模様。
    とはいえ確かに貰えるか貰えんか分らん報酬の為に頑張る気にはなれないけど、
    貰ってしまったからにはやるしかねぇという自主性は出るかなと。

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